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小さな在庫管理

在庫管理導入からシステム作成まで詳細解説!

発注点・最大在庫の求め方を計算式から詳細解説! [在庫管理導入#07]

この記事では、発注点および最大在庫量の計算式を解説します。

発注点は適正在庫を維持するうえで、重要な指標となります。

最大在庫は適正在庫の上限値なるので、適正在庫との関係も押さえましょう。

また、発注点が求まると最大在庫が計算でき、最大在庫が求まると発注量が計算できますので順次みていきましょう。


在庫量設定

発注点とは


発注点とは、不定期発注方法で発注をかけるタイミングとなる在庫量のことです。

発注点

発注点は、高過ぎると過剰在庫が発生し、低過ぎると適正在庫が維持できず欠品を招く恐れがありますので、計算して求めましょう。

また、最大在庫を計算する為に必要な値となりますので、定期発注の場合も発注点は求めておきましょう。


定期・不定期発注方法については、下記の記事で解説しています。

 

発注点の計算式


1.基準統計量

 ①平均出庫量 = 出庫量の平均値
 ②調達期間  = 発注リードタイム
 ③安全在庫  = 計算値

2.計算式

 発注点 = ( 平均出庫量 × 調達期間 ) + 安全在庫

 

詳細


計算式には、発注方式の確認時に設定した、調達期間(発注リードタイム)を用います。

安全在庫の在庫量に、調達期間中の出庫量(在庫減少量)を加味して計算されます。


安全在庫の求め方は、下記の記事で解説しています。


最大在庫とは


最大在庫とは、在庫量の管理最大値のことで、在庫の適正水準の上限値となります。

最大在庫

最大在庫量は、高過ぎると過剰在庫が発生し、低過ぎると適正在庫が維持できず欠品を招く恐れがありますので、計算して求めましょう。

また、発注量を計算する為に必要な値となりますので、不定期発注の場合も最大在庫は設定しておきましょう。

最大在庫の計算式


1.基準統計量

 ①平均出庫量 = 出庫量の平均値
 ②発注間隔  = 定期発注時
 ③発注点   = 計算値

2.計算式

最大在庫は発注方法により、計算方法が異なりますので定期・不定期発注方法のそれぞれの計算方法を解説します。

・定期発注方法の式

 最大在庫 = ( 平均出庫量 × 発注間隔 ) + 発注点

・不定期発注方法の式

 最大在庫 = ( 平均出庫量 × 在庫期間 ) + 発注点
  または
 最大在庫 = ( 発注単位 ) + 発注点

詳細


定期発注の計算式には、発注方式の確認時に設定した、発注間隔を用います。

発注点の在庫量に、発注間隔中の出庫量(在庫減少量)を加味して計算されます。

不定期発注の時は、発注間隔は0日となります。
定期発注方法の式を用いると、発注間隔が0となる為、発注点の在庫量がそのまま、最大在庫となります。
これでは、毎日、発注業務が発生し、工数がかかるので、現実的ではないでしょう。

そこで、運用に合わせた計算式に修正していきます。

1.在庫期間

週1回を目処に発注業務をする、などと方針を定め、これを在庫期間とします。
定期発注方法の計算式の、発注間隔の代わりに在庫期間をあてはめて、最大在庫を求めます。

 最大在庫 = ( 平均出庫量 × 在庫期間 ) + 発注点

※在庫期間は方針である為、あくまで発注点到達時に発注業務が発生します。

2.発注単位

あらかじめ、発注単位が決まっているときは、発注単位分嵩上げした量で、最大在庫を求めます。

 最大在庫 = ( 発注単位 ) + 発注点

注意点


最大在庫には、倉庫容量の制約があります。
計算値が求まったら、現地調査を実施しましょう。

倉庫に入り切らない場合は、最大在庫量を低減させます。
定期発注では、最大在庫量ではなく、安全在庫量を低減させて、発注点・最大在庫を再計算しましょう。
不定期発注では、安全在庫・発注点はそのままに最大在庫を減らし、発注頻度を上げていきましょう。



次回は、発注量について解説します。
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