ここから、倉庫の管理方法について解説していきます。
この記事では、倉庫内配置の検討方法を解説します。
倉庫内の位置情報を確定させ、棚番を表示しましょう。
倉庫管理
倉庫内配置
基本レイアウト
倉庫のピッキング(保管)スペースの、出入口の位置によりレイアウトは大別されます。
倉庫の出入口が反対側にあり、直線的な作業動線をもつレイアウトをI型レイアウトといいます。
倉庫の出入口が同じ側にあり、周回的な作業動線をもつレイアウトをU型レイアウトといいます。
また、1ヶ所しか倉庫の出入口がない場合も、U型レイアウトに含まれます。
ABC分析の導入
倉庫内配置は、ABC分析のランク分けを利用し、作業効率と保管効率のバランスを取りながら設定します。一筆書きできる作業動線が理想的です。
Aランク:出庫頻度高
・・・ 作業効率を優先
Bランク:出庫頻度中
・・・ 作業効率と保管効率のバランスを考慮
Cランク:出庫頻度低
・・・ 保管効率を優先
Aランクの配置
I型レイアウトでは、作業効率の高い動線を考慮して配置変更をします。Aランク品は、移動距離が短くなるように、メイン通路に近いところに配置します。
U型レイアウトでは、作業効率の高い動線を考慮して配置変更をします。Aランク品は、移動距離が短くなるように、出入口に近いところに配置します。
Cランクの配置
I型レイアウトでは、保管効率の高い配置を考慮して配置変更をします。Cランク品は、回遊通路がなくなって作業性は悪化しますが、壁面まで配置します。
U 型レイアウトでは、保管効率の高い配置を考慮して配置変更をします。Cランク品は、通路幅が狭くなって作業性は悪化しますが、壁面まで配置します。
棚番地表示
列ー連ー段
倉庫内配置が設定できたら、位置情報を確定させるため、棚番を表示しましょう。
基本は、列ー連ー段 の表記をします。
段数は、棚が増加する場合を考慮し、下から振っていきましょう。
ゾーン
ここまで、倉庫内を一体管理してきましたが、品種毎などで区分けしゾーンを設定すると管理がし易いでしょう。
表記は、ゾーンー列ー連ー段 とします。
I型レイアウトでは、作業効率の高い動線を考慮してゾーンを設定します。メイン通路を起点に区分けします。
U型レイアウトでは、作業効率の高い動線を考慮してゾーンを設定します。移動距離が短くなるように、区分けします。
次回は、棚内配置の検討方法について解説します。
www.minizaiko.com