この記事では、先入れ先出し法を解説します。
先入れ先出しを達成するために、作業効率の高い入出荷ルールを設定しましょう。
置き場管理
入出庫方法
先入れ先出し法
先入れ先出し法とは、入庫日の古い順に出庫する方法のことです。
先に入荷したものから先に出荷することから、英語ではFirst-In First-Outといい、FIFOと省略して表記されることもあります。
先入れ先出しが運用できると、品物の長期滞留を防げたり、倉庫・棚が整頓されたりするため、品質の維持や在庫数量の正確な把握ができるようになります。
また、ここまでに設定した通り、倉庫在庫には安全在庫が含まれます。この安全在庫分を入れ替えるためにも、先入れ先出しが重要になります。
ただし、先入れ先出しの運用には、ロット管理と倉庫の仕組み作りが必要となります。
特に、先出しを達成するには、追加の作業が発生したり、マテハンなどを設置するスペースが必要となったりします。
そこで、バランスを取った導入が必要となるでしょう。
入出荷ルール
作業効率を重視し、箱の並べ替え等が発生しないように考慮して作業ルールを決めましょう。入庫位置 / 出庫位置 を明確化し、自然に作業できるようにしましょう。
また、作業者へのルール徹底も重要となってきます。
下記に運用例をあげましたので、参考にして、置き場に合った入出荷ルールを設定しましょう。
①前後方向での先入れ先出し
棚の後ろから入庫し、前から出庫する方法で、コンビニの飲料品に用いられているので馴染みがあると思います。
一般に傾斜棚が用いられます。
バックヤードにストックエリアがあり、ダブルトランザクションの方法といえます。
棚の後方に、スペースが必要となります。
②横回転での先入れ先出し
入庫は空いた場所となるので、分かりやすいですが、出庫位置は棚札等の表示が必要となります。
また、平台車を利用し取り出し位置を移動すると、表示が無くても自然に取り出せます。
上記を参考に、独自に工夫して入出庫ルールを策定し、先入れ先出しを達成しましょう。
倉庫管理まとめ
倉庫管理の手法が分かったところで、下記ポイントを参考に、実際に管理方法を策定してみましょう。
次回はシステムの導入について解説します。
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参考書籍
在庫管理の次は、物流管理へ