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VBAエキスパート ExcelVBAスタンダード 難易度や勉強方法について

多くの人が実務でExcel VBAを活用していますが、動作するだけで満足するような利用方法で、コードの記述レベルは個々人によって大きく異なると思われます。
Excel VBAは、他のプログラミング言語と比較して、非IT系分野の人による使用率が高いため、実務を優先して単独で作成されることはやむを得ないと考えられます。

そこで、自分の実力がどの程度なのか確認できる唯一の資格として、VBA エキスパート 試験があります。

今回は力試しでExcelVBAスタンダード試験に挑戦し、一発合格を果たしました。
そこでExcelVBAスタンダード試験を受けてみた経験を、これから受験を考えている方々のために、試験の難易度や勉強方法などを含め体験記としてまとめました。


Excel VBA スタンダード

VBA エキスパート 試験とは

VBAエキスパート試験は、マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)試験を主催しているオデッセイコミュニケーションズが開催しています。

Excel・AccessのVBAに関するスキルを証明する資格試験がVBAエキスパート試験となります。

試験区分

試験区分は以下の4種類となります。

  • ExcelVBAベーシック
  • ExcelVBAスタンダード
  • AccessVBAベーシック
  • AccessVBAスタンダード

試験概要

試験時間50分で40問の出題となります。
合格点は1000点満点中、700点前後以上(問題の難易度により変動)となります。
問題数でみると、40問中、30問以上で合格ライン到達します。

出題形式

受験形態は、試験会場でのCBT形式(パソコンを使用しての試験)となります。

  • 選択問題(単一選択・複数選択)
  • ドロップダウンリスト形式
  • 穴埋め記述形式

Excel VBA スタンダード 難易度

Excel VBA スタンダードの合格率は60%以下と言われています。

しっかりと試験の対策をしないと合格できないレベルとなります。

Excel VBA スタンダード 試験対策

ある程度VBAの使用経験があるとして、勉強方法は下記の内容が最短です。
参考までに、私の試験までの勉強時間は、公式テキスト中心で約4週間でした。

公式テキスト

最新版を購入することを推奨します。

 

勉強方法

① 公式テキストを読む

公式テキストは試験の出題範囲を完全に網羅していて、基本的にはテキストに書かれている内容しか出題されません。テキストは約200ページで、他の資格試験の参考書に比較して分量が少ない為、繰り返し読み込むことが容易です。

私は、4週間で5周ぐらい読み込みました。
検索や並べ替えは実務で習得済みですが、引数の設定を意識して構文理解を深めました。また、自分では使わない関数や、テーブル操作等の用語は注意して覚え込みました。

② VBAを実際に動かしてみる

①と同時進行となると思いますが、テキストのVBAを実際に動作させてみると理解が早まります。

実際の試験では穴埋め記述形式の問題があるので、インテリセンス(入力支援機能)は使わずにベタ打ち中心で記述します。

③ 過去問を解く

VBAエキスパート試験はマイナー資格の為、過去問が潤沢にはありません。

私は公式テキストの学習用データをダウンロードし、問題演習とCBT画面への対応をしました。ただし、2回目には100点になってしまうので問題量は不足気味でした。
その他、無料サイト等も試しましたが、課金してまで演習しませんでした。

過去問と出題傾向

実際の試験では、問題文の引っ掛けのようなものは少なかったので、公式テキストの読み込みだけでもある程度は得点できます。

スタンダードレベルでは穴埋め記述形式中心なので、単語のスペルまで覚える必要があります。

問題文中のVBA文は、演習問題よりも長く、ひねりも効いていたのでメモ用紙等が欲しくなるくらいでした。ネストされたVBA文を初見で読み解けるようになっておく必要があります。

資格取得のメリット・デメリット

メリット

VBAスキルの向上

VBAを体系的に学習することによる、スキル向上が図られる。
VBAは主に独学で習得するため、動作主体でコード記述がおろそかになりやすいです。資格取得で体系的に学習することでスキル向上が図れます。また、企業等で組織としてVBAを活用しているときの基本スキルのレベル合わせにも活用できます。VBAの属人化を防ぐことに有効にはたらきます。

VBAスキルの認定

就職や転職時にアピールできる。
VBAは実績重視のところもありますが、資格取得していることでVBAスキルのアピールを強化できます。企業によっては、VBAエキスパート試験の認識がない場合もありますが、逆にVBA技術者を必要としている企業を見極めることができ、企業とのマッチングに対しても有効にはたらきます。

 

デメリット

受験費用が高い

受験費用は、最低限として受験料:¥14,850 + 公式テキスト代:¥3,300 が掛かる。
他の資格試験と比較しても受験料が高い為、一発合格したいところです。

VBAスキルの特殊性

VBA資格を取得してもITエンジニアになれるわけではありません。
VBAを必要とするのは、一般事務でMicrosoftのOffice製品を使用している職場に限られると言ってもいいでしょう。ただし、まだまだ一般企業でのOffice製品の使用割合は高いため、需要は高いと言えます。

まとめ

VBAエキスパートを検索すると、意味がないというような結果も表示されますが、資格試験を受験することは無意味ではありません。自分で選んだ技術領域を網羅的に学び、アウトプットを第三者に評価してもらうことは、有意義な時間の使い方であることに間違いはありません。

スタンダード試験に合格したら、VBAの基礎レベルは習得完了です。ここからは動作するだけでなく、シンプルで可読性の高いコード記述ができるようになるでしょう。
あとは最適なロジックを考えられるように、実践を積み重ねていくだけです。高品質なコードを記述していきましょう!

 
※ExcelVBAベーシックの記事はこちら